プリンセス・プリンシパル 4話 感想/考察:その名はチーム白鳩…“歯止めが効かなくなる”アンプリは姉妹でなく幼馴染?お忍び百合いいです^^【プリプリ】

第4話 case9 Roaming Pigeons
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王国がついにケイバーライト制御装置の小型化に成功した。この小型化が普及すれば王国側が世界大戦を起こす可能性もある。事態を重く見た共和国のコントロールは、ドロシーにその試作品の奪取を命じる。

その際、ドロシーはLから、今回のミッションは王国側に大きな被害を出すためプリンセスが裏切る可能性があることを示唆され、プリンセスの動向を見張るよう極秘任務を言い渡される。

プリンセスの立場を利用し、無事、研究施設に潜入したアンジェ達だったが、ケイバーライトの研究室はすでにもぬけの殻となっていた。果たしてそれはプリンセスの差し金なのか?

プリンセス・プリンシパル第4話 case9 は、第3話 case2 から大分時間が流れ、いつの間にやら5人目のスパイ「ちせ」が仲間に加わっている時点でのエピソードでした。

アルビオン王国の試作型Cボール奪取ミッションに挑むアンジェたち。内部からのリークによる思われるアクシデントに見舞われますが、何とかミッションに成功。リークの謎は残りますが、チーム名を決め、まとまりを見せつつあるスパイ5人組。その名は「チーム白鳩

それぞれの目的や事情・思い・嘘が交錯し、一枚岩と言い難いような「グレー」チームですが、いずれ本当の仲間として「白」になるかも?ただ、アンプリはそのままお忍びで百合百合してて結構です^^

第4話は時系列が飛んで、ちせが加入済み。「チーム白鳩」を結成


プリプリは「涼宮ハルヒの憂鬱」アニメ1期のように、エピソードの順番が時系列に沿っておらず変則的に展開されています。(副題caseのナンバリングが時系列になっています。)キャラクターやストーリーの伏線を、後の過去エピソードで回収していく。これにより、最初から見直すと印象が違ってみえる作りにしようとする制作側の意図があるのでしょう。

第3話副題はcase2でしたが、第4話副題のナンバリングはcase9です。その通り話が前回より飛躍しており、日本から来た助っ人侍スパイである「ちせ」がアンジェ達に加入済みの状況から始まります。次の第5話はまた時間が遡って、ちせがアンジェ達と出会うエピソード(case7)とのことです。

第4話は、機密施設への潜入アクション、船上でのバトルアクション、第1話以来の過激なカーチェイスなど、スパイ映画やルパン三世を彷彿とさせる演出で沸かせてくれました。

もはや色仕掛けがノルマ(?)となりつつあるドロシーですねw プリンセスの二重スパイ監視の命を受けた上での心情描写など、彼女にスポットが当たる場面が多かったです。プリンセス監視を任されるも、どこかで彼女を仲間と認めたい気持ちが垣間見えるあたり、ドロシーは捻くれた性格じゃないんだなと分かります。

ベアトちゃんも第3話に続き変声を使いこなしてアンジェの潜入に貢献するなど大活躍。過激なカーチェイスであたふたしてしまい、荒事は相変わらず苦手っぽいです。でもそれがチームの中でいいアクセントになっていますね。アンジェとベアトは第3話を契機に信頼関係を築けてるようですね。カーチェイスでベアトの声をミュートさせる(なんでそんなスイッチを知ってるんですかね……?)など、アンジェもベアトの扱いに手馴れてきた感があります。「アンベア」いいぞ^^

ちせですが、剣の腕は確かながらも任務の主要な場面からは外されたりとアンジェからはまだ信頼されていないように見受けられます。ちせの事情ですが、祖国の堀川公より「王国と共和国どちらが同盟に値するかを見極める」という命を受けていることが明らかにされました。アンジェやコントロールにはもしかしたらその辺りは見透かされているのかもしれません。

チーム名を「白鳩」に決めたアンジェ達ですが、第4話副題に出てくる「Pigeon」も「鳩」ですね。でもこれは街中で見かける色が「グレー」な鳩のことです(白鳩はDoveと言うらしい)。この時点では敵か味方か分からない「グレー」なチームという暗示なのかもしれません。本当の仲間である「白い」チームになる日が来るといいですが……

ちなみに第1話で登場した王国側の研究者エリックですが、第1話でCボールを初めて見たような反応を見せていたあたり、今回登場した王国の試作型Cボール研究には関わっていないようですね。

リークしたのは「ちせ」か?それともやはり……?


さて、アンジェ達の今回の任務ですが、何者かにより王国側にリークされたかのような節がありました。誰が任務の内容をリークしたのか……?

考えられる人物の一人は「ちせ」でしょうか。正確にはちせの所属している背後組織(祖国の日本)の人間が、ちせから任務内容を把握し王国側へ流したと。王国が優位となったとき手を結べるよう、ここで貸しを作っておく狙いがあったと考えられます。

もう一つ考えられる可能性としては……やはり全部プリンセスの自作自演だったということでしょうか。

プリンセスは女王となるためにアンジェ達とコントロールの協力が必要と考えています。特にコントロールからは自身に対する疑念を抑え、ある程度の信頼を得ておきたいところでしょう。そこで任務情報を故意にリークし、試作型Cボールだけでなく関わった研究者共々、洋上におびき出して共和国側に引き渡すという大成果をあげる。さらに二重スパイであれば不自然と思われるくらい積極的かつリスキーに任務を遂行する姿勢を見せたと……

以上は完全に自分の憶測ですが、プリンセスはこれくらい目的の為に利用できるものは利用し、やれることは何でもやる底知れない大物っぽさを感じるのです。第2話の駆け引きもタフにこなしましたし、今回においても橋上から敵の船に乗り込もうとする度胸を見せたりと、したたかです。(ただ船に乗り込む前に脚が震えていたことから、気丈な態度はハッタリだったのかも?)


アンジェとプリンセスは姉妹ではなく、容姿の似た幼馴染?


嘘の得意なアンジェ以上に心根が測りし難いプリンセスですが、アンジェも困惑してますね。敵の船に乗りこんだ後の2人行動では以下の会話がありました。

アンジェ「いじわる……私が困るのを楽しんでるでしょう?」

(中略)

プリンセス「だってシャーロットったら、私だけ要人みたく扱うんだもの。子供の頃は、普通に話してたじゃない?」
アンジェ「そんなことしたら、私たちが古い知り合いってバレてしまうわ。」

(中略)

プリンセス「じゃあ、出会ってすぐ意気投合しましたっていうのは?堂々と仲良くできるわ。」
アンジェ「ダメ。歯止めがきかなくなる。
プリンセス「たまには羽目を外してもいいと思うわ。昔みたいに。」
アンジェ「昔の自分は嫌い。」
プリンセス「でも、私が好きになったのは昔のあなたよ。

アンジェよりプリンセスは一枚上手の様子ですw (あと、お忍びで百合百合しているみたいな会話ですな^^ 歯止めがきかなくなったらどうなる!?)

ところで、アンジェとプリンセスは共和革命までどういう関係にあったのかは、これまでも考察で触れてきましたが、上記の会話で注目すべき情報が出てきましたね。アンジェとプリンセスは古い知り合いであるということ。2人が容姿が似ているのは姉妹(双子)だからという説も考えられましたが、もしそうであるなら「知り合い」という言葉を使うでしょうか?

おそらく2人は姉妹などではなく、容姿の似た他人同士の幼馴染だった可能性が高いでしょう。また容姿が似ているのも偶然ではなく、当時のシャーロット(現在のアンジェ)の影武者として、アルビオン宮廷がスカウトしたのがアンジェ(現在のプリンセス)だったという経緯も考えられます。

まだはっきりと言えないところですが、だんだんとアンプリの関係が見えてくるような気配がしています。case0なんていう共和革命時の過去回がこの先出てきて回収してくれるかもしれません。

本人は嫌いと言い、プリンセスはさりげなく百合発言していましたが、昔のアンジェは羽目を外すくらいお茶目な姫様だったらしいですね。第3話冒頭で見せたちょろ可愛い感じなのかな?一方のプリンセスはあんまり変わってなさそう?

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